やはり有名な花火大会なだけあって
その内容には圧倒された!!
隣にいるのがK嬢だということを差し引いても
本当に感動できる花火大会であったと思う。
花火大会はどこでも毎年やっているしこれまでも
何度も見て来たがこの花火は本当に本当に良かった!!
それはK嬢も感じていたようで
「すごいね~」
「わ~」
「すごいね~すごいね~」
何度もはしゃぎながら言うK嬢は
どこにでもいる普通の女の子だった。
そして最高に可愛かった。
花火が終わったあとは地元のゲームセンターに行って
プリクラを撮った。ゲームセンターまでの道中は
人ごみに流されないよう二人はしっかりと手を握った。
プリクラを撮った後はまたタクシーに乗って駅前の
運転手さんオススメのスナックに行った。
タクシーの運転手に連れてこられたスナックは
地元らしい「味」のある店だった。
おそらく花火帰りであろう人達でそこそこ混み合っていた。
スナックの中で同じく旅行で来ていたと思われる
中年の夫婦が話しかけてきた。
おばはん
「さっき花火大会にいたわよね~
見かけて、凄い可愛い子だなあって思ってたんだよね~
札幌からきたの~?」
なんと偶然花火大会の会場で近くにいたらしかった。
おばはん
「すごいお似合いのカップルね~」
などと話す夫婦にタカポンはますます浮かれていた。
K嬢は何を思っていたのだろう?
ひとしきり観光デートを楽しんでもう気分はすっかり恋人同士である。
帰りも常にK嬢の手を握っていてK嬢も握り返してくる。
このままずっとこうしていられたらいいのにな~
なんて事をずっと考えていた。
ほろ酔いになりながらホテルへ戻り温泉に入りに行った。
深夜だったので他に客は全くいなくて貸し切り温泉を楽しんだ。
温泉から出てくるとK嬢はもう上がって待っててくれた。
K嬢
「外が真っ暗だったから怖くて露天風呂の方に行けなかった~」
とか可愛い事を言い出す。
またしても惚れてまいそうになるタカポン…
そして部屋に戻った二人は軽く晩酌していつしか明かりを消して
ひとつの布団に潜り込んだ・・・