K嬢に

プレゼントを渡すと、無邪気なこどものような笑顔ではしゃいでいた。

キャバ嬢との食事。
しかも同伴。

こんなの全部嘘のデートごっこだってわかっていた。

一昔前のタカポンは、嘘の笑顔でもころっと騙されて信じていたが
最近はそんな演技はすぐにわかるようになっていた。

でも、目の前の笑顔は、本当にリアルな感じがしてならなかった。
純粋に可愛いと思えた。

楽しい時間はあっという間に過ぎてしまう。
食事を終えて、なんとか同伴を回避しようと画策するタカポンであったが
K嬢の笑顔にやられて、ついつい同伴してしまうのである。

あ〜結局K嬢の思うつぼじゃね〜か!

プレゼントを買わされ、同伴をする
どっからどう見てもK嬢にいいように転がされている。。
端から見れば、絵に描いたようなカモ客

でもいいんだ!

だってK嬢可愛いんだもん。

そんなこんなで、K嬢のお店に着いた。

K嬢は着替えてくるため、しばし一人で席に。

誕生日であったが、まだK嬢の他の客は来ていないようだった。

K嬢がくる前に黒服にシャンパンを注文しておいた。

しばらくしてK嬢が登場。

か、可愛い

そして、シャンパンが登場した

K嬢
「えっ?いいの?そんなのいいのに〜でも嬉しい〜

お決まりの文句だが、それをわかっててやるのが男ってもんよ!

とか自分を肯定しておきつつ、K嬢と2度目の乾杯

さっきあげたばかりの指輪を自慢気に見せてくるK嬢

タカポン
「てか、それお店で付けてていいの?他の客にも見られるよ
(まあ自分で買ったとか言うんだろうけど)」

K嬢
「え〜だって、超嬉しいからはやく付けたかったんだもん。
店長にも見せびらかしちゃったさ

タカポン
「店長なんて言ってた?」

K嬢
「結婚すんのか?って

タカポン
「で、なんて言ったの?」

K嬢
「内緒〜

なに、こいつ。
惚れてまうやろ〜

しかし、さすがはK嬢の誕生日、すぐさま他のお客が来店して抜かれてしまう。

すかさずタカポンはチェックをして、次なる作戦に備えるのであった。

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