時をさかのぼる事20時間ほど前
つまり前日の夜の話である。
元祖R嬢のお店の前にいた。
お祭り期間中ということもあり、浴衣デー開催中という情報をキャッチしていた。
しかし仕事が終わる時間が遅かったため、店の前でとりあえずR嬢に電話してみた。
出なかったが、すぐに折り返し着信があった。
R嬢
「もしもし、ど〜したぁ?
今日は浴衣だぜぃ
」
この時すでに閉店まで1時間を切っていた。
タカポン
「今から行って入れんの?」
R嬢
「う〜んちょっと厳しいかも」
タカポン
「混んでるの?」
R嬢
「けっこう」
タカポン
「終わった後何してんの?飯食いに行こうよ」
R嬢
「今日は予定入ってるんだよね」
R嬢
「明日にしよっ!あっ別にお店来なくてもいいからさぁ」
ちなみにR嬢とは休みの日にも何度かご飯食べに行く仲になっていた。
しかしR嬢はご飯を食べるとすぐに帰るという感じで
長くても2〜3時間しかいないのがほとんどであった。
タカポン
「わかった。じゃあ明日終わったら電話して」
そんな会話をしていたのであった。
さて、K嬢をお店まで送った後、ひとりになってしまったタカポン。
この時点でまだ9時くらい。
H君のバーは11時OPENだ。R嬢は2時に終わる。
困ったタカポンは、久しぶりに友達のスナックに行く事にした。
スナックでは常連客とおぼしき人と適当に絡んで
知らないオジさんに聞きたくもないボーリング大会優勝の話を永遠と語られた。
そうこうしていると11時を過ぎたので、バーへ移動することにした。
バーでは何度か見た事ある女性客が一人で飲んでいた。
(H君からは聞いていたが、この娘は実はH君のセ○レであった)
二人の関係を知っているのに、知らないフリをしてその子と3人で話していた。
その子(Cちゃん)は彼氏がいたが、いわゆる怖い団体に属するお方で
本来ならあまり関わりたくなかったが、H君は果敢にも攻めたそうな。
Cちゃんは彼氏とはマンネリでHもほとんどないそうで、かなり欲求不満であった。
サバサバした感じでドSっぽく、トークはすべて下ネタで、ノリの良い子だった。
(H君曰くベッドでは甘えん坊のドMらしいが)
お祭りの週末だというのにお店は暇だった。
Cちゃんは友達(キャバ嬢)が仕事終わるのを待っているそうだ。
Cちゃん
「Hくん、このお店あんまり暇だから、アタシがお客さん呼んでやるよ
」
タカポン
「おし、じゃあ俺もこの店の売上に貢献してあげるよ!今から客呼ぶわ」
タカポンも便乗してみた。
Hくん
「マジで!超助かるわ!」
そんな会話も交えつつR嬢もそろそろ終わる時間になっていた。
すすきののニュークラはだいたい2時〜2時半には終わる。
H君のバーはお水のお客さんが多い店なので、3時以降から混み始める。
そして2時半を過ぎた頃、R嬢から着信
R嬢
「もしもし〜今終わったよん」
タカポン
「H君のバーに居るからおいでよ」
R嬢
「わかった〜今行くね〜」
R嬢より数分はやくCちゃんの友達が到着した。
めちゃめちゃ可愛い子だった。
というか浴衣をきていたので可愛く見えたのだろうか。
R嬢が来なければ、Cちゃん繋がりで間違いなくお近づきになろうとしていたであろう。
しかし、すぐにR嬢は到着した。
R嬢は浴衣ではなかった![]()
ちょっとがっかりした。でもR嬢もやっぱり可愛かった。
タカポンとR嬢はボックス席へ移動し
お腹がすいたというR嬢は出前を頼んでいた。
そしていつも通りに楽しく飲んだ。
ひとしきり食べたり、カラオケをしたりして
2〜3時間たったくらいでR嬢は帰ることになった。
不思議とR嬢には今までも、全くギラついた事がなかった。
その日もそろそろ帰るといったのでビルの外まで行って
普通にタクシーに乗るのを見送った。
外はもう明るかった。
その日はかなり天気がよく6月にしては暖かかった。
その時すでに7時過ぎだというのに携帯が光った。
