きーみーがーいたなーつーは その2

お祭り会場

札幌の人なら大抵は行った事がある中島公園のお祭り。

普段はデートスポットのような中島公園もこの日ばかりは

渋谷かっ!

ってくらい人でごった返す。

考えてみるとお祭りに来たのは5年ぶりくらいだ。

時間はすでに8時近い。ここでタカポンは果敢に攻めた!

タカポン
「あんまり時間ないね」

K嬢
「あ、同伴なら9時までに入れば大丈夫なんだ」

タカポン
「でも、同伴じゃないじゃん。お祭りの約束はしたけど、同伴の約束はしてないし」

キャバ嬢からすれば、かなり酷い男です。
しかし全国のキャバ嬢被害者の会を代表して言わせてもらいました!!

K嬢は驚くほどあっさりと同伴しない事を了承してくれた。
そしてお祭りを楽しみたい様子。

こうして、二人で公園の中へ入るが、少しずつしか進めない人ごみの中で、身動きがとれない。

とりあえずビール買って飲みながら歩く事に。

さらには立ち並ぶ屋台のなかで、串刺しのステーキを買って食べ飲みしながら歩いた。

しばらく歩いてると、K嬢が目の前の男女を見て何か気付いたようだ。

K嬢
「あれ○○ちゃんだ!」

少し前の方に背の小さな可愛らしい感じの女の子と
リュックサックを背負った秋葉系の人が50cmくらい間を開けて並んで歩いていた。

話を聞くと、どうやらk嬢のお店の系列店のNo1の嬢らしい。
お約束のお祭り同伴らしい。さすがにNo1だけあって客層が幅広いと思った。

面白いのでしばらく観察してみた。
秋葉くんはその嬢が興味を持った屋台毎に財布を出して何かを買ってあげていた。

そして50cmの間隔は決して縮まることはなかった。

K嬢の右手はしっかりとタカポンの左手を握っていた。

目の前の秋葉君と嬢と客という立場は同じだが
優越感を噛み締めるタカポンであった。

少しして、お腹も空いていたので、焼きそばなど食べ物を買って
中央の広場のようなところで腰を下ろして二人で食べる事にしてみた。

No1の嬢はお面を頭につけ公園の外へと出て行った。
50cmの幅は保たれたままだった。。。

時間はもう8時を回っていた。

短い時間ではあったが取りあえずお腹も満たされて
ひとしきりお祭りを楽しんだのでK嬢はお店へと向かう事にした。

店の前まで行き

タカポン
「同伴しなくてごめんね。遅刻もさせちゃったし。」

K嬢
「全然いいよ!気にしないでてか、めっちゃ楽しかったよ

こんな可愛い事を言ってK嬢は仕事へと向かうのであった。

マジで惚れてまうやろ。

K嬢の思惑もわからないまま、タカポンは浮かれていた。

この夜が激しく長い夜になる事も知らずに…

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