ミエナイチカラが今僕を動かしている

K嬢とは連絡を取り合わないまま2ヶ月以上が過ぎていました。
さすがにもう忘れられたかなとも思っていました。

自分ではK嬢のことを忘れる事などほとんどなく
毎日のように考えてはいたのだが、なにぶん連絡が取れないので
R嬢とR2嬢改めB型R嬢のお店へ交互に通っていた。

そして、黄金週間というなの大型連休に突入したのである。

が、しかし暇を持て余すタカポンはやはり連日飲みにばかり行くのである。

この時期が行きつけのバーテンとつるむ事が多く
一緒に飲みに行っては酔っぱらって帰って来た。

このバーテンH君というのだが、さかのぼる事3ヶ月前。
ふらっとそのバーに行ってみると、なんとその日はバースデーとの事!
その時点ですでに酔っていた俺は、H君のために
カフェパを入れてあげるという出血大サービス!
男にシャンパンを入れたのは人生初だったので
K嬢ではないがホモなのかと思われてもしょうがないと思いつつも
それを一気して、あえなく撃沈したのである。

まあゴールデンウィークといっても何も変わる事無く
毎日飲みに行ってハシゴしてというのを繰り返していたので
お金だけがみるみるうちになくなって行った。

そしてゴールデンウィークの後に待ち構えているのは
そうバースデーである。

R嬢も、B型R嬢もその話をしきりにしてきた。

ただし二人の対応は天と地ほどの開きが合ったのである。

R嬢
「もうすぐ誕生日だね〜はどうするの〜?来る?」

タカポン
「はあ?なんで自分の誕生日を自分で祝うんだよ、おかしいだろ!
友達がなんか祝ってくれるらしいんだけど、まあ奢ってくれるなら来るよ

R嬢
「そっか、そ〜だよね〜、でもせっかくだからお祝いしたいし
私出してあげるよ
でもタカポンの分だけだからね」

タカポン
「マジで?いいの?」

R嬢
「べつにそれくらいいいけど
なんならシャンパンも入れてあげる

R嬢は嘘はつくような子じゃないので、どうやらこれは本気らしい。

いっぽうB型R嬢
「誕生日きてね!盛大にお祝いしてあげるから!」

B型R嬢は行くとたいがいテキーラを頼み
ベロベロになるという特技を持っていた。
さらに、アフターで一緒にH君の店にも行った事があるため
誕生日は絶対にH君と来てね!と念を押された。

加えて、黒服君が参戦
「タカポンさんプレゼント用意しておくので絶対きてくださいね」

と半ば強制出勤のような形でアポを入れられてしまった。

B型R嬢は、黒服が元から知り合いだったということもあり
系列のR嬢を指名しているということは知っていた。

しかし元祖R嬢には、別の店に行ってはいるものの
誰を指名しているかは教えていなかった。

実力的に見れば圧倒的に元祖R嬢の勝利であろう!
ただ、B型R嬢には黒服というリーサルウェポンがついている!

B型R嬢と、黒服はどっちの店に先に行くのか
ということを激しく議論している。

あの〜決めるの俺なんすけど…

先にこっちに飲みにきて、そのあと元祖R嬢に
プレゼントを見せびらかせば良い

という身勝手な結論をだしていたのである。
さらに、元祖R嬢に会いに行った後には、また戻って来て
そのままアフターという約束まで取り付けるという、離れ業を披露してきた。
さすがに、黒服とタッグを組むと侮れない!!

そんな無茶苦茶な要求をされていたにもかかわらず
大人しくしたがってしまうタカポンがいたのである。

ただ、B型R嬢は知り合ってまだ1〜2ヶ月
かたや元祖R嬢は知り合って2年ちかくという差がある!
この二人のR嬢の戦いは意外な結末を迎えることとなる!

そしてそれ以上の出来事が起こるとは予想だにしていなかった。

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