寒い夜だから

ひさしぶりにN嬢に会った。

すすきのに数多く居るホステスの中でも
トップレベルに入る(タカポン的に)子は
やはり素人の子とは全く違う魅力を感じた。

この頃のN嬢はまだ、じゃっかん色恋ムードもあったが
もうすでに友営にシフトチェンジしていた。

俺もこの頃には、ただ単に会いにきて話をするというだけになっていた。

また、カラオケをよくするようになっていた。
そのため、VIPルームに入ることが多くなり滞在時間も長くなっていた。
それに伴いお会計も倍増していった。
とくに休みの日等は早い時間からお店に行き5〜6時間滞在した時もあった。

そんな冬のある日、美味しい鍋の店の話になった。
友人と一緒に行った店がとても美味しかったので、その話をして盛り上がっていると、

N嬢「じゃあ今度連れてって」

と再び同伴大作戦を繰り広げてきたのである。

タカポン「うーんでも、やっぱり仕事とかあるしな〜」

N嬢「じゃあ日曜日にしようよ

タカポン「今週は予定はいってるんだよな〜」

N嬢「じゃあ来週なんてどうかな〜」

タカポン「来週はまだ予定わかんないな〜」

N嬢「じゃあ予定わかったらすぐ教えてね」

タカポン「わかったよ〜」

こんな感じで同伴だけは断ってきたのだが、今回はN嬢も
どうやらターゲットロックオンしたらしく、しつこくない程度に同伴に誘導してくる。

なんとか抵抗してみせるも、長年すすきので修羅場をくぐり抜けてきているN嬢にとっては赤子の手をひねるよりも容易だったのかもしれない。
N嬢は少しずつ少しずつ、着実に主導権を握るように巧みな話術を繰り広げてくる。
営業色は微塵も感じさせる事無く、上手い具合に話をすり替え、すり替え、誘導尋問のようにペースを自分の方へとたぐり寄せる。

ありとあらゆる切り返しを駆使してくるN嬢に対して、当時はまだ対抗策をほとんど持っていなかったタカポンはついにN嬢によって落とされてしまうのであった。

N嬢「最近寒いから一緒にあったまろうね」

ホレテマウヤロ〜

N嬢「じゃあ〇〇日の19時に待ち合わせね

ついにN嬢と同伴の約束をしてしまった。ш(´[]`)шオーш(´[]`)шマイш(`[]´)шガー

ああああああああああ、やだな〜周りの人から

「あの人達絶対同伴だね」ヽ(゚◇゚ )ノヽ( ゚◇゚)ノ ウキャキャウキャキャ
「お金払ってご飯食べにいってるんだね」Ψ(`▽´)Ψウケケケケケ

とか思われるんだ〜

といいつつも、N嬢と初めて外で会うという事に、舞い上がるタカポンでした。

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