大人な遊び方

それは友人たちと河原でバーベキューをしているときの事だった。

友人S君の電話がなり、これからS君の友達が暇しているので飲もうということだったらしい。

かなり大人数でわいわいやっていたので、こっちに合流するという流れになり、
しばらくするとその友人H君がやってきた。

SくんHくんとは幼稚園の頃からの幼なじみということで、自分もタメだったのですぐに打ち解けた。

このH君との出会いが俺の人生を狂わす原因になったなと思う事がある。。。。

その後もS君や他の同級生などと何度か飲むようになり、いつのまにかHと行動することも多くなっていた。
Hはなにやら事業を興したらしくたいそう羽振りがよかった。

ある日SとHと3人で飲んでいるときのことだった。
飲み屋の女とつき合っていると豪語するその男は自分の女を見せるから、これから行こうと言い出した。

しかし、持ち合わせがなかった俺は断ることにした。

タカポンキャバ助「今日は金ないし、帰るわ」

H「何いってんの、奢りますよ」

S「タカポン、もう少し飲もうよ」

タカポン「うーん、じゃぁちょっとだけな」

そんな感じでHが向かった先はすすきのの有名ビルに入っている老舗のニュークラ(すすきのではキャバクラのことをニュークラという)

当時、安いキャバクラ(セクキャバ、おっぱぶの事)しか行った事のなかった自分にとっては、それはそれは煌びやかに装飾された空間は、日々の現実とはかけ離れた異質な空間に映った。

いかにも高級そうなその店に、20代前半の男が3人。

ボーイ「あっH様、いらっしゃいませ。A嬢ですね。お連れ様はご指名は?」

S「なあH、この前の子指名していい?」

H「ああ、こいつにはR嬢で、こっちはフリーでいいよ」

タカポン「…」

そして通された店内は今までいったキャバクラとはかけ離れた広々として高級なテーブル、ソファ。
あっこういうのテレビで見た事あるなぁ。などと考えながら、隣に女の子がついた。

奇麗な顔立ちをしたその子はN嬢。
黒髪ですらりと細く、落ち着いた感じだった。

HについたA嬢は店のNO1らしく、少しギャル系ではあったが可愛い顔をしていた。
なんでも高校生の頃からつき合っていたらしく、A嬢をNO1にしたのは俺だと豪語していたw

SについていたR嬢は本当に可愛く、自分的には、こっちがNO1でもおかしくないと思えた。
またA嬢とR嬢は仲良しらしく、そんな感じで他にも何人か女の子がついたり、しながら楽しくワイワイ飲んでいた。

N嬢はA嬢やR嬢とは特に仲がよい訳ではなく、その店の前にもかなりの数の店で働いていた。

N嬢「札幌ドームなんかで試合があると、結構プロ野球選手は来たりするよw」

N嬢「まえの店の時なんかは阪○の●●●●●●●がきて、すっごいしつこく誘ってきたw」

N嬢「アフター行かないってわかると、トイレでHしよって言ってきたさ」

タカポン「マジで?それでしたの?」

N嬢「する訳ないじゃ〜ん、あんなおっさんとw」

そういう世界なのか〜と思いながら、なぜかいつまでも俺の隣にいるN嬢の話を聞いていた。

H「いや〜タカポンについてた嬢なんでずっといるのかと思ったけど、あいつ勝手に場内いれてたんだな」

後から言われて気がついた。

そういわれてみると

ボーイ「N嬢さ〜ん」

N嬢 …

N嬢 …

N嬢「なんかあっちの方で呼んでるけど、行きたくないんだよな。」

タカポン「ん?なんかあったの?」

N嬢「う〜ん、もうちょっと話し聞いてよ?」

タカポン「うん、どうした?」

N嬢「それが、ひどいんだよ〜」

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これって

もうちょっと話きいてよ = もう少しここにいさせてよ

うん?どうした? = わかった、聞いてやるからここにいていいよ

それが、ひどいんだよ〜= わ〜い、場内指名ありがとうございます

という図式が成り立つなんてこと、当時の俺(しかもニュークラ初)の俺には理解できる分けもなく、きっとN嬢は、鴨がネギ背負って歩いているのを、楽しんでいたのでしょう。

2〜3時間くらい飲んだのかな?

3人で計170,000円をHはサラっと財布からだし、アフターへ行く事になった。

N嬢はもちろん来る事なく、他の女の子4〜5人くらい連れてメンパに行き、その日は楽しく朝まで飲み明かした。みんなはカラオケなど盛り上がっていたが、ぼくの心の中では「大人の階段の〜ぼる〜」がヘビーローテーションでした。。。

※H君はこの1ヶ月後くらいにA嬢とは別れました。

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