初めてのキャバクラ 大人の階段〜前編〜

はじめてのキャバクラ

もうすでに有名な話だが、キャバクラは北海道ではニュークラと呼ぶ。
なのでキャバ嬢のことはニュークラ嬢と呼ばれている。

すすきののキャバクラ
本州ではセクキャバ、おっぱぶ、などと呼ばれるらしい。

どういうところかは容易に想像がつくが、当時まだ行ったことがなかったキャバ助は期待と不安に胸を躍らせていた。

初めてということもあり、右も左もわからない俺は言われるがまま友人Sについて行き、ある店に辿り着いた。

あまり鮮明には覚えてはいないが、そこはかなりチープなつくりであり、今思うとかなり怪しい店だったと思う。

まず入ると、店内は轟音が鳴り響き、薄暗かった。
通された場所は仕切りなどはなく、コの時に配置されたテーブルの両サイドに丸い椅子が頻りに並べられ、肩の触れ合うような感じでサラリーマンと女の子が交互に座っている。

男女男女男女男女男女男女男女男女
|===============||男
男女男女男女男女男女男女男  ||女
||男
男女男女男女男女男女男女男  ||女
|===============||男
男女男女男女男女男女男女男女男女

その異様な空間はテレビで見た事あるような、ないような感覚で、それでいて無知な俺はそれが普通なんだとばかり思い込みとりあえず座ることにした。
なぜこのような形になっているかという謎はすぐに解ける事になった。

とりあえず女の子が着いた。

名前はS子。

俺の勝手な妄想とは裏腹に、とびきりセクシーなべっぴんお姉様がくる事しか想像していなかった自分を殺したくなるような現実がまっていた。

背が低めでちょいぽっちゃり、黒髪の地味な感じの女の子だった。年はホントかウソかわからないが23歳。
こんな子がこんなところで働いているんだと意外だと思った。

話してみると、中身も普通な娘だった。
顔ははっきり言って全くタイプとは違っていたし、お世辞にもキレイではなかった。

それでも、初めてと言う事と、お金を払っていない後ろめたさから、S子に終止気を使って会話をした。

タカポン「今日成人式だったんだよね〜それで大人の仲間入りしたから、夜の街にも仲間に入れてもらおうと思って」

S子「そうなんだ〜こういうトコ来るの初めてなんだね〜カワイイ」

タカポン「でもこんなカワイイ人がつくなんて思ってなかったから、すごいうれしいな」

S子「もう口がうまいね〜、タカポンは髪型とかもオシャレだし、カッコいいからモテるんでしょ〜私みたいのタイプじゃないくせに」

タカポン「そんな事ないよ、S子さんはなんていうか、元カノに似てて、すごい親近感がわく感じ」
(歴代元カノ、今カノ、未来カノ含め全くといっていいほど似ていなかったが)

S子「ホントに〜?」

タカポン「うん」

そんな会話を繰り広げていくうちに、店内の音楽が変わり、証明が落とされた。
派手なマイクアナウンスとともに、恒例ともいうべきセクシータイムがはじまったのである。

この店は女の子はトップレスの店で、ダウンタイムがはじまるとシャツのボタンをはずして生おっぱいが見れるというシステムだった。
そして通常ダウンタイムとは別にスペシャル大回転というものが1時間に1回くらいあり、女の子がトップレスのまま客に股がり、1分くらいすると隣の人へ移動しというのを繰り返し、ぐるぐる回るものだ。
このシステムがあるため、座席の配置は前述のようになっていたのである。

とりあえずは通常のダウンタイムがはじまった。
これまた初体験のことに、照れもあり、じっくりみることもさわる事もできずに、そっとハグしているような状態で普通に会話をしていた。
ふと隣をみるとSは女の子のおっぱいにガッツリむしゃぶりついていた。。。

そしてダウンタイムが終わるとなにやら、女の子が入れ替わるらしく、連絡先を聞かれた。

S子「わたし今日早上がりだから後で連絡するね♥」

タカポン「うんわかった」

そうしてS子は去っていった。

そしてすぐに別の女の子がきた。
次の子はR。すこしギャル系のノリが良い感じで、いかにもキャバ嬢という感じがした。
Rも決してタイプではなかったがS子より可愛いのは明らかだった。

RはSの指名している女の子と友達のようで、4人で飲むような感じになったが、俺はひとりだけ会話について行けず孤独感を感じ始めていた。
どうやらSはけっこうこの店にきているようだった。

そしてなにやら延長たるものをした模様だった。
そしてそれに便乗して、いつのまにかRは場内指名をGETするという荒技を繰り出していた。
おそるべきR!

しかし、先ほどとは違いRとは全く会話が盛り上がらない。
場内を勝手に入れたくせに、RはSとSについてる女の子とばかり喋っているではないか。

なんだこの空間は?俺いる意味あるのか?
そんなことを思いはじめた矢先、俺の携帯電話が光った…

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