その日からまた、K嬢を放置プレイしてみたタカポン。
押してダメなら引いてみな作戦パート2でじらしにじらす。
するとK嬢からのメールの数が日に日に増えて来る。
古の頃から語り継がれて来た素晴らしい作戦。
【押してダメなら引いてみな作戦】
K嬢は最初は、そんな気全くなかったが
追われれば逃げたくなり、逃げれば追いたくなるのが人の心理。
いつしかミイラとりがミイラになるかのように
こちらの思うつぼになってしまったのだ。
毎日来るメールで確信。
K嬢は俺にゾッコン
タカポンは舞い上がっていた。
そして有頂天になっていた。
ついに俺にもモテキ到来
…そんな事があるわけ無かった。
当たり前です。
冷静に考えると、当たり前すぎました。
そうです。
K嬢は
もうすぐお誕生日だったのです。
お祭りで同伴しなかったのも
朝からまた飲んだのも
メールが多くなっていたのも
全てはバースデーという壮大なイベントの為だったのです。
てゆーか、普通気付くだろ!
いや、気付かないのです。
恋は人を盲目にするのです。
もうこうなったら、とことん付き合ってやろうじゃないか!
K嬢の罠とわかりつつも、K嬢のお誕生日デートを約束した。
こう考えたらいい。
「K嬢のお誕生日に同伴とはいえ、一緒に買い物に行って、ご飯を食べる事ができる只一人の人物。」
ナイスポジティブシンキング!