初めて出会った頃から〜

この時のS嬢はお嬢様風の可愛らしい女の子だったが
若干ぽっちゃり系で、学生ということもあり、いわゆるヘルプ要員だった

ぽっちゃり系といっても、決してデブではなく
それでいて爆乳(推定ForG)の持ち主

初めて会ったときは、ヘルプだったため、正面に座っていたのだが
その爆乳をなるべく見ないようにして話をした。
というか、巨乳にはあまりそそられない方なので
そんなに惑わされることもなかったが、なぜか緊張していた。

顔も可愛い系で、決して俺のタイプではないんだけど
なんか癒される笑顔。どちらかというとちょっとキツめの奇麗系の顔
がタイプなので、R嬢やK嬢はまさにそんなイメージだった。

S嬢は当時学生で、週に3〜4回しか出勤していなかった。

そんなS嬢はホステスっぽさがなく、一緒にいると微笑ましかった。
そして、あまり会話が得意ではないらしく
俺の顔をいじっと見つめる時間が長かった。
なので、お互い見つめ合って、さきに目をそらした方が負け。
というゲームをしたりして遊んでいた。

お互いにとても気が合う感じがしたので
時間がすごく短く感じたのを覚えている。

するとR嬢が戻って来た。

R嬢
「あっSちゃんついてたんだ〜Sちゃん可愛いでしょ?」

タカポン
「うん、Sちゃん超可愛い」

初めての時はそんな感じであった。

その後もR嬢のお店には頻繁に行っていたが、出勤が少ないせいか
ヘルプのときにS嬢が着く事はなかった。

それはそれで、別になんともなかったのだが、S嬢と初めて会ってから
1〜2ヶ月たった時に、またR嬢と飲んでいると、無性にS嬢のことが気になった。
R嬢はいつも通りお客が被っていたので、黒服が呼びに来て席を立つタイミングで聞いてみた。

タカポン
「ねえ、今日S嬢はいないの?」

R嬢
「Sちゃん?いたと思うよ」

タカポン
「Sちゃん可愛かったよね、場内していい?」

R嬢
「マジで?珍しい!ちょっと待ってて」

この時点でR嬢の店には1年以上通っていたとは思う。
結構な数行っているので、何回もヘルプで着いた子も多くて
仲良しの嬢はけっこう多かった。
それでも場内した事ある嬢など一人もいなかったのだ。

そしてS嬢の登場

S嬢
「うそ〜びっくりした〜」

タカポン
「久しぶり〜なんか会いたいと思ってさ〜」

S嬢
「え〜ありがとうございます〜。」

そんな感じで打ち解けて行き、S嬢とはかなり仲良くなった。

俺も常連だったため、黒服も気がついていたのか
その後は場内入れなくても、ヘルプにはS嬢が着く事が多くなり
S嬢との距離はどんどん近付いた。

普段からR嬢はイジって飲む感じだったので

タカポン
「ね〜今日は俺のS嬢いないの〜?」

R嬢
「あんたのじゃないからっ!」

タカポン
「えっ?そうなの?知らなかった笑」

R嬢
「Sちゃん可愛いから人気だからね〜笑」

なんて感じで遊んでいた。

S嬢とは番号交換はしていなかった。
やはり、もともとR嬢のお客であった自分には
遠慮して交換しようとしなかった。
ただ、S嬢と仲良くなって3人で飲む事も多くなったので
R嬢からS嬢の番号は聞いた。

R嬢は仕事を割り切ってできる子なので普通に教えてくれはしたが
やはり若干嫌そうな雰囲気もあった。

それからすこし経ってからS嬢に今度ご飯食べに行こうと誘ってみた。

S嬢
「行きた〜いでもRさんがいいって言ったらね」

タカポン
「じゃあ聞いてみるわ」

そしてR嬢に聞いてみた。
いつもはギャグっぽくツッコミいれたりしてくれるのに

R嬢
「ちょっと、2人で行くのはダメだよ!」

と珍しく真顔で言われた。

S嬢に場内いれることだってホントにたま〜にだったし
やっぱりR嬢指名で少なくても週1回は飲みに来ていたので
そのリアクションは意外だった。

明るく
「だめにきまってんじゃ〜ん!」と言うか、

「マジで、行って来な行って来な」

っていう返答を予想していたが、全然違うリアクションに少し戸惑った。

だが、それでもS嬢には

「たぶんR嬢もいいって言うから、来週の日曜日行こうね」

S嬢
「うんわかった〜」

しかし、金曜日にS嬢にメールしても返事がなく結局ご飯には行かなかった。

後から聞いた話なのだが、別にR嬢に止められたとかではなく
S嬢がやっぱり悪いと思って連絡をあえてとらなかったのだ。

ここでタカポンはあることわざを思い浮かべるのである

「二兎追うものは一兎も得ず」

と、同時にもうひとつ

「下手な鉄砲、数打ちゃ当たる」

という言葉が頭に浮かび、
どうしようもなく荒れ果てたキャバクライフへと突入して行くのである!

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