K嬢からの

メールは昼過ぎに届いた。

その日はタカポンは仕事だったが、土曜という事もあり
16時過ぎには帰ろうと考えていた。

K嬢
「タカポンおぱにょんッッ

メールめちゃありがとう〜ッッ

0時ぴったりやしたかぽんのメールめちゃかわゆくて嬉しかったち

まぢアゲ

タカポン今日何時から逢えそお

普段は全くこんなコトはないのに、執拗に今日の確認を繰り返して来る。
さすがのK嬢もそろそろ、はぐらかしている事に気付いているだろうか。
そしてイライラしだす頃だろうか。
もう十分K嬢を食いつかせる事ができたと感じたため、返信することに。

タカポン
「おはよ今日は17時くらいには迎えに行けそうだよ

K嬢
「わかたナリッッK今日めちゃ楽しみだなぁ

過去最速の早さで返信が来た。笑

そして準備が出来たK嬢を迎えに行くと
K嬢はいつもと違い意外と派手ではない服装で登場した。

か、可愛い。。。

そして、タカポンの誕生日プレゼントを買ってもらった
某デパートの某ブランドショップへ。
K嬢はいつになく上機嫌で、まるで1年前、初めての動物園デートの時のような感覚だった。

K嬢には指輪を買う事にしていた。

いろいろな指輪を見せてもらったが、K嬢は自分では決めれないので選んでと言った。
いくつかに絞った候補は、タカポンがもらったプレゼントと同じような価格帯であった。
さすがK嬢はそのへんも計算に入れていたに違いない。

タカポンはいちばんかわいいタイプのものを選んだ。

K嬢の機嫌はますます良くなり、店員さんとも親しげに話しだした。

店員
「とてもお似合いですよ」

K嬢
「これも見て下さい。(タカポンの方を指さして)
このネックレスは私が買ってあげたんです。」

店員
「彼氏さんもいいですね〜」

K嬢
「私が選んだんですけど、これ似合ってますよね」

店員
「はい、とってもよくお似合いだと思います。彼女さんもかわいくて羨ましいです。」

などという謎のトークをノリノリで繰り広げるK嬢

包んでもらっている間に、お茶とチョコレートを出してくれてしばし休憩していた。
そのあいだも、店員の目の前で「あ〜ん」とか言ってチョコを食べさせてくるK嬢。

さすがに店員も苦笑。
おそらく(超うぜ〜このバカッップル、はやくカエレ

とか思っていたことでしょう。

ようやく包んでもらったプレゼントをタカポンは受け取り
とりあえず右手に持ち、左手にはK嬢の手。
そのまま笑顔の二人は今度はご飯を食べに行く事にした。
タカポンはたま〜に行くオシャレなレストランに向かった。

しかし、土曜日という事もあり予約なしでは入れないというではないか。
せっかくムードをつくろうと考えていたタカポンの策略は脆くも崩れ落ちた

しかし、K嬢はまだ上機嫌。
どこでもいいよ

誕生日くらい、と思うタカポンをよそ目にふつうの居酒屋でいいよ〜と言う。
結局居酒屋も結構混んでいて、何件かのぞいて入れたのは、ほんとに普通の居酒屋。

K嬢はどこで、何を食べようがこの日だけは関係がなかったのでしょう。

いつまでもニコニコのK嬢でした。

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